フィギュアをまるでアニメや漫画の中から飛び出してきたかのように見せる「二次元塗装」。
しかし、いざ始めようとしても「何を準備すればいいの?」「どんな塗り方をすればアニメっぽくなるの?」と疑問や不安がつきものです。
このページでは、初心者でも失敗しにくい二次元塗装の基本と手順を丁寧に解説しています。
🎨こんな方におすすめ
- これから二次元塗装を始めたい初心者さん
- 最低限必要な道具や塗料を知りたい方
- セル画風の仕上がりを目指したい方
🛠️記事の内容は、以下のような実践的なポイントをカバーしています。
- 必要な道具や塗料の選び方
- 塗る前の準備と下処理の方法
- 影・ハイライトの効果的な入れ方
- 塗装を長持ちさせるコツと保管方法
読み進めれば、あなたの推しフィギュアが“最上級の推し活アイテム”へと進化するかもしれません。
ぜひ、あなたの手で理想のキャラクターを塗り上げてみましょう!
フィギュアの二次元塗装のやり方を解説
二次元塗装とは?基本的な仕組み
二次元塗装とは、フィギュアなどの立体物にアニメや漫画のような陰影を施す塗装技法 のことです。これにより、まるで2Dイラストがそのまま立体になったような仕上がりになります。
一般的なフィギュアの塗装では、光の当たり方に応じて自然なグラデーションが作られますが、二次元塗装では 影やハイライトを手描きで追加する のが特徴です。こうすることで、どの角度から見ても一貫した2D風の見た目を保つことができます。
🎨 二次元塗装の主な特徴
- シャープな陰影 :影の部分をベタ塗りし、グラデーションを抑える
- ハイライトの強調 :明るい色を加え、キャラクターの雰囲気を再現
- 輪郭線の追加 :線画を入れることで、アニメのような表現を可能に
この技法を活用すると、セルアニメのような仕上がり になり、通常のフィギュアとは違った魅力を引き出せます。
⚠️ 注意点
- リアルな影のつき方と異なるため、角度によって違和感が出ることがある
- 影や線の配置が不自然にならないよう、計画的に塗ることが重要
- 一度塗ると修正が難しいため、テスト塗りをしてから本番に挑むのがおすすめ
必要な道具と塗料の種類
二次元塗装を行うためには、適切な道具と塗料を用意することが重要です。特に、筆を使って細かい部分を描き込むため、初心者でも扱いやすいアイテムを選ぶことが成功のポイントになります。
🛠️ 必要な道具一覧
- 筆 :細かい作業ができる面相筆や細筆がおすすめ
- 塗料 :ラッカー塗料や水性アクリル塗料が主流
- 薄め液 :塗料の粘度を調整するために使用
- 塗料皿(パレット) :塗料を混ぜるために使う
- 攪拌棒(ミキシングスティック) :塗料を均一に混ぜるために必要
- キッチンペーパーや布 :余分な塗料を拭き取るために使用
- トップコート :塗装を保護する仕上げ用スプレー(つや消し推奨)
🎨 塗料の選び方
二次元塗装では、以下のような塗料が使われます。
- ラッカー塗料 :発色が良く、乾燥後の耐久性が高い(薄め液が必要)
- 水性アクリル塗料 :臭いが少なく、初心者向け(水で薄められるが定着力は弱め)
🔹 初心者におすすめの基本色
- ホワイト (ハイライト用)
- ブラック (線入れ用)
- グレー系 (影付け用)
- キャラクターの基準色 (服や髪の色に合わせた塗料)
💡 塗料の粘度調整のコツ
塗料の濃さを調整しないと、ムラができたり、筆の滑りが悪くなったりする ため、適切な粘度に調整することが大切です。
- 理想の粘度は「とんかつソース」程度
- 濃すぎると筆ムラが出やすいので、薄め液で少しずつ調整する
- 初心者はスポイトを使い、1滴ずつ薄めると失敗が少ない
初心者におすすめのフィギュア選び
二次元塗装を成功させるには、初心者向けのフィギュアを選ぶことが重要 です。細かい造形があるフィギュアを選ぶと、塗装が難しくなり、挫折する原因になることもあります。
✅ 初心者向けフィギュアの特徴
- シンプルな形状 :装飾が少なく、塗りやすいデザインのものが最適
- サイズが適度に大きいもの :全高20cm前後のものが塗りやすい
- 色数が少ないもの :シンプルなカラー構成のフィギュアを選ぶと失敗しにくい
💡 おすすめのフィギュアの例
- アニメキャラクターの一般的な立ち姿のフィギュア
- シンプルな衣装のキャラ(装飾品が少ないもの)
- 初心者向けのプライズフィギュア
🚫 避けたほうがいいフィギュア
- 細かい装飾が多いもの :リペイントの難易度が上がる
- メタリック塗装が施されているもの :二次元塗装の質感と合わない
- パーツの重なりが多いもの :影を入れるのが難しく、塗装のバランスが取りづらい
🎯 フィギュア選びのポイント
- 「塗りたい!」と思える推しキャラを選ぶ
- 初めてなら、練習用に安価なフィギュアで試すのがおすすめ
- 二次元塗装の特徴を活かせるシンプルなデザインが最適
最初のうちは、簡単なフィギュアからスタートし、徐々に難易度の高いものに挑戦する のが成功の秘訣です。技術が身につけば、自分好みのフィギュアを自由にカスタマイズする楽しさが広がります。
二次元塗装の手順とコツ
塗る前の準備と下処理のポイント
二次元塗装を成功させるためには、塗る前の準備と下処理が非常に重要 です。しっかりとした下処理を行わないと、塗料が定着せず、ムラや剥がれの原因になります。ここでは、初心者でも実践しやすい下処理の方法を解説します。
🧼 フィギュアの洗浄をする
フィギュアには 離型剤(製造時の油分)や指の脂 が付着しています。これを落とすことで、塗料の密着性が向上します。
手順
- 中性洗剤を使用 し、ぬるま湯で優しく洗う
- 歯ブラシなどを使い、細かい部分の汚れを落とす
- しっかり乾燥させる(自然乾燥orドライヤーの冷風)
- アルコールで拭き取る とさらに効果アップ
🎨 サーフェイサー(下地塗料)を塗る
サーフェイサーを塗ることで、塗料の定着を良くし、発色を向上させる ことができます。
選び方
- 白・グレー :発色を良くするのに適している
- 黒 :影を強調したいときに使用(上級者向け)
塗り方のコツ
- エアブラシまたはスプレーで 薄く均一に吹き付ける
- 筆塗りの場合は 薄めたサーフェイサーを数回重ね塗り
- 完全に乾燥させてから次の工程へ
ハイライトと影の塗り方の基本
二次元塗装では、光の当たり方を無視して、アニメ風の陰影を作ること が重要です。適切なハイライトと影の配置によって、イラストのような仕上がりになります。
✨ ハイライトの入れ方
ハイライトは、フィギュアの一番目立つ部分に入れることで、キャラクターをより魅力的に見せることができます。
基本の手順
- キャラクターの公式イラストやアニメの作画を参考にする
- ベースカラーに 白を加えた明るい色 を用意
- 髪のハイライト :大きく面積を取らず、部分的に入れる
- 服のハイライト :光の当たり方を考えず、イラストのように配置
コツ
- 筆は寝かせて、軽く撫でるように塗る
- 一度に塗りすぎず、少しずつ調整する
- 立体感を損なわないよう、適度な間隔をあける
🌑 影の入れ方
影を入れることで、キャラクターの輪郭が強調され、よりアニメらしい見た目に なります。
基本の手順
- ベースカラーに グレーや黒を足した暗めの色 を用意
- 影を塗る範囲を決める (服のシワや凹んだ部分を中心に)
- 筆をしっかり固定し、輪郭をはっきりと塗る
影入れのコツ
- アニメの影を参考に、はっきりした線で塗る
- グラデーションを作らず、ベタ塗りを意識する
- キャラクターの表情や動きに合わせて影を配置する
立体感を活かす色の入れ方
二次元塗装では、単にベースカラーを塗るだけでなく、キャラクターの特徴を引き出す色の入れ方 が重要になります。
🎨 色の選び方
基本の3色を用意すると塗装がスムーズになります。
- ベースカラー :キャラクターの基本となる色
- ハイライトカラー :ベースカラーに白を混ぜた明るい色
- 影のカラー :ベースカラーに黒やグレーを混ぜた暗い色
💡 キャラクターの個性を引き出すために、公式イラストの色を参考にするのがポイント
🖌️ 髪の塗り方
- ハイライトは、髪の毛の流れに沿って配置する
- 影は髪の根本に濃いめの色を入れ、奥行きを出す
- 輪郭に沿って線画を入れると、よりアニメ風の仕上がりに
👗 服の塗り方
- 影をしっかりと入れ、シワを強調する
- 服の模様がある場合は、先にベース色を塗ってから描き加える
- ハイライトを入れることで、より立体感が増す
🧑🎨 肌の色の塗り方
- 明るめの肌色を使用し、影には赤みを加えると自然に見える
- 影を入れる部分は、首元や腕の内側など、陰になる場所に重点を置く
- グラデーションではなく、くっきりとした塗り分けを意識する
🎯 立体感を活かすポイント
✅ 色の明暗をはっきりと分ける (ぼかさない)
✅ ベース・ハイライト・影の3色をしっかり使い分ける
✅ キャラクターの公式イラストを参考にする
二次元塗装では、色の使い方によって仕上がりが大きく変わります。適切な色の選び方と塗り方を意識することで、よりクオリティの高い仕上がりを目指しましょう。
仕上げと長持ちさせる方法
塗装を定着させるトップコートの選び方
二次元塗装を長持ちさせるためには、仕上げにトップコートを塗布することが重要 です。トップコートを使うことで、塗装の剥がれや色落ちを防ぎ、フィギュアの美しさを長期間維持できます。
トップコートの種類
トップコートには、仕上がりの質感を左右する3つの種類 があります。
- ツヤ消し(マット)タイプ :落ち着いた質感になり、アニメのような仕上がりになる
- 半光沢(セミグロス)タイプ :少しだけツヤを残しつつ、自然な仕上がりになる
- 光沢(グロス)タイプ :ツヤを強調し、金属や宝石のような質感を演出できる
🔹 二次元塗装におすすめなのは「ツヤ消しタイプ」
アニメのセル画のようなマットな質感になり、ハイライトや影がより際立つ ため、二次元塗装に最適です。
トップコートの塗り方
- 塗装が完全に乾燥してから作業を開始する(最低24時間)
- スプレータイプの場合 :約20~30cm離して、薄く均一に吹き付ける
- 筆塗りの場合 :筆に少量のトップコートを含ませ、ムラが出ないように塗る
- 1回で厚塗りしない : 2~3回に分けて重ね塗り すると美しく仕上がる
- 完全に乾燥させる :最低でも6時間以上 乾燥時間を確保する
⚠️ 注意点
- スプレーを吹く際は換気をしっかり行う
- 筆塗りの場合は、塗料が溜まりやすいので、適量を調整する
- 湿度が高いと白化(曇り)が起こるため、乾燥した環境で作業する
失敗を防ぐための注意点
二次元塗装は繊細な作業が多いため、ミスを防ぐための工夫が大切 です。特に初心者は、失敗しやすいポイントを押さえておくことで、スムーズに作業を進められます。
よくある失敗と対策
🔸 塗料がムラになってしまう
→ 薄く何度も重ね塗りをする (一度に厚く塗るとムラになりやすい)
🔸 塗料が乾燥する前に触ってしまう
→ 塗装後はしっかり乾燥時間を確保する(最低24時間)
🔸 筆の跡が残ってしまう
→ 塗料の粘度を「とんかつソース」程度に調整し、滑らかに塗る
🔸 影やハイライトが不自然になる
→ 公式イラストやアニメの作画を参考に配置する
失敗を防ぐための準備
🔹 色を試し塗りする
いきなりフィギュアに塗らず、不要なプラスチックパーツやスプーンで発色を確認する と、色の失敗を防げます。
🔹 適切な塗装環境を整える
- 湿度が高いと塗料が乾燥しにくくなるため、湿度50%以下の環境が理想
- エアコンの風が直接当たるとホコリが付着しやすくなるため、作業スペースは整える
🔹 筆塗りの場合は適度に筆を洗う
- 塗料が乾燥して筆が固まると、塗りムラの原因になる
- 工程ごとに筆を洗いながら作業を進める
🔹 トップコートの吹きすぎに注意
- 一度に大量に吹きつけると、白く曇ることがある
- 数回に分けて薄く重ねると美しい仕上がりになる
保管とメンテナンスのポイント
二次元塗装を施したフィギュアを長持ちさせるためには、適切な保管とメンテナンスが必要 です。塗装後に適切な環境で管理することで、劣化を防ぎ、美しい状態を維持できます。
フィギュアの保管方法
✅ 直射日光を避ける
- 紫外線が塗装を劣化させ、色褪せの原因になる
- ガラスケースやカーテンを活用して、光を直接当てないようにする
✅ 湿度と温度を管理する
- 湿気が多いと、塗装が剥がれたりカビが発生することがある
- 理想の保管環境:温度20~25℃、湿度40~60%
✅ ホコリを定期的に掃除する
- 柔らかいブラシやエアダスターでホコリを優しく取り除く
- 水拭きは厳禁(塗装が剥がれる可能性がある)
メンテナンスのポイント
🔹 定期的にトップコートを塗り直す
トップコートは時間とともに劣化するため、半年~1年に一度、薄く重ね塗り すると、塗装の保護効果が長持ちします。
🔹 塗装が剥がれた場合の対処法
- 小さな剥がれは筆塗りで補修する
- 広範囲の場合は、リタッチ用に同じ色の塗料を残しておくと便利
🔹 保管時にフィギュアを倒さない工夫をする
- フィギュアが倒れると、塗装が剥がれるリスクがあるため、専用のスタンドを使用する
- ガラスケース内にクッション材を敷くと衝撃を和らげられる
💡 二次元塗装のフィギュアはデリケートなため、適切な管理を行うことで美しさを長く保つことができます。
まとめ:フィギュアの二次元塗装のやり方
二次元塗装は、立体のフィギュアにアニメや漫画のような陰影を加えることで、2Dイラスト風の魅力を表現できる技法です。難しそうに見えるかもしれませんが、基本を押さえれば初心者でもチャレンジ可能です。
特に、最初の道具選びやフィギュアの選定、塗料の粘度調整、塗る前の下処理などを丁寧に行うことで、失敗のリスクを大きく減らすことができます。
🎨 二次元塗装のポイント
- ハイライトと影はイラストを参考に配置
- 色はベース・影・ハイライトの3段階で構成
- 粘度は「とんかつソース」程度が目安
- トップコートはツヤ消しがおすすめ
- 保管は湿度・日光・ホコリ対策を徹底
このような基本を守れば、塗る楽しさと完成時の達成感をしっかり味わうことができます。
フィギュアの見た目を自分の手でアレンジできるのは、まさに「推し活」の醍醐味です。少しずつ技術を磨いて、自分だけの“二次元の世界”を立体に描き出してみてください。